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2024.09.04

代表的な変異遺伝子-2(卵巣がん、前立腺がん、肝臓がん)

卵巣がん
 BRCA1, BRCA2 :
   乳がんと同様に、これらの遺伝子変異は卵巣がんのリスクを高めます
  通常、DNA修復に関与していますが、変異があるとDNA損傷の修復能力が低下し、
  DNAの修復がうまくいかず、がん細胞が増殖する可能性が高まります
 TP53 : 多くのがん種で発現するが、卵巣がんにおいての変異率も高い

前立腺がん
 TP53 :乳がん、卵巣がんでも発現しますが、腫瘍抑制遺伝子という種類に属します
  TP53の変異は、多くのがんで見られ、前立腺がんの進行や悪性化に関与すると言われています
 BRCA1, BRCA2 : 前立腺がんでも、これらの遺伝子変異がリスク因子として知られています
 PTEN : PTENは腫瘍抑制遺伝子で細胞増殖を抑制する役割ですが、PTEN遺伝子の変異は、
  前立腺がんの進行や悪性度の上昇に関連していると言われています。

肝臓がん
 TP53 : 特に肝細胞がんでよく頻発に変異して発現。
 CTNNB1(β-カテニン):
  Wntシグナル経路に関連するこの遺伝子の変異は、肝臓がんで頻繁に観察されます。