高濃度ビタミンC療法
High concentration Ascorbic Acid therapy

・当院では、がん治療の補完療法として、
また、活性酸素を除去して健康維持を目的として、
高濃度ビタミンC点滴を導入しています。
・ビタミンC(アスコルビン酸)は単なる栄養素ではなく、
特定の条件下で強力な抗酸化・抗がん作用を
発揮することが研究で明らかになっています。
ここでは、その安全な高濃度ビタミンC点滴療法の
効果をご紹介します。
高濃度ビタミンC療法とは
・高濃度ビタミンCとは、通常の食事やサプリメントで
摂取する量(数百mg~2g程度)を
大きく超える量(10g以上)を点滴によって
体内に直接投与するビタミンCのことを指します。
・ビタミンCは、経口摂取では吸収率に限界があり、
摂りすぎると尿として排出されますが、
点滴ならば直接血中に送り込めるため、
高濃度のビタミンCを体内に維持することができます。
それはつまり、通常の摂取方法(経口摂取)では、
得ることのできない効果が期待できます。
高濃度ビタミンC療法の目的
・がん治療の補完療法
・健康維持、加齢予防
がん治療における
高濃度ビタミンC療法の期待される効果
がん治療の補完を目的で行われる治療法。がん細胞に特異的に働く抗腫瘍効果があり、
抗がん剤や放射線治療などの標準治療と併用することで、
治療効果を高めることがあります。
・がん細胞への選択的攻撃
高濃度のビタミンCは、がん細胞内で過酸化水素を生成し、がん細胞を攻撃します。正常細胞は過酸化水素を分解する酵素(カタラーゼ)を持っているため、影響を受けにくいとされています。
がん細胞はブドウ糖を多く取り込む性質があり、構造が似ているビタミンCも取り込みやすいという特徴を利用します。
・抗酸化作用
ビタミンCは強力な抗酸化物質であり、体内の活性酸素(フリーラジカル)を除去する働きを持っています。活性酸素はストレス、紫外線、喫煙、食品添加物などによって発生し、細胞を酸化させて老化や疾患の原因になりますが、高濃度ビタミンC点滴は、この活性酸素を中和する働きがあります。
・免疫力向上
ビタミンCは白血球(特に好中球やマクロファージ)の機能を向上させます。これにより、体内の細菌やウイルスをより効率的に撃退することが可能になります。また、免疫細胞は活性酸素によるダメージを受けやすいのですが、強力な抗酸化作用により、これらの細胞を保護し、正常に働ける環境を整えます。そして、ストレスホルモン(コルチゾール)分泌による免疫機能の低下を抑えるためにコルチゾールの生成を調整し、免疫低下を改善する働きがあります。
・抗炎症作用
高濃度ビタミンCの抗炎症作用は、抗酸化作用、免疫調整、血管保護、サイトカイン(細胞間で信号を伝える物質)の調整など複数のメカニズムを通じて実現されます。また、ビタミンCがコラーゲン合成に重要な役割を果たすことで、炎症後の回復を促進することも知られています。
健康維持、加齢予防における
高濃度ビタミンC療法の期待される効果
・コラーゲン生成促進
ビタミンCはコラーゲンの合成に重要な役割を果たします。コラーゲンは皮膚や血管、関節などの組織に必要不可欠な成分であり、傷の修復や組織の回復においては無くてはならない存在ですが、このコラーゲンは肌のハリや弾力を保ち、健康維持はもちろん、美容効果もあります。
・疲労回復、ストレス軽減、その他
活性酸素による疲労を軽減し、疲労回復を促進します。また、メラニン生成抑制による美白効果、抗炎症作用、ストレス軽減なども期待されます。
高濃度ビタミンCの安全性と注意点
• 副作用はほぼありませんが、
下記の点に注意する必要があります。
・針を刺した部位の赤み・痛み
・ビタミンCの利尿作用によるのどの渇き
・尿意、低カリウム血症による筋肉の痙攣など
・空腹時の急激な血糖値の降下よるふらつき
• 下記の方々は、治療が受けられないため、
事前の検査が必要です。
また、25g以上の点滴を行う方は、事前に採血(G6PD検査)が必要です。
・G6PD欠損症がある方
・腎機能が低下している方
・心不全を認める方
• 治療の頻度や濃度は、医師が患者様の状態に
合わせて調整します。
当院のおすすめするプラン
💎 がん補完療法:医師の指示により継続的に
💎 健康維持を目的として:週1回 又は 月2回
高濃度ビタミンC療法の
費用についてはこちら
お問い合わせ
Contact