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2024.08.02

遺伝子パネル検査が必要なとき

遺伝子パネル検査とは、がんのもつ遺伝子の特徴(変異遺伝子)を調べる検査です。

現在、この「がん遺伝子パネル検査」を保険診療で行うには、いくつかの条件が定められています

私たちは、日々進歩する医療の中で「プレシジョンメディシンは可能性」だと考えます
そして、遺伝子パネル検査を検討するタイミングを提案します

  1. がんの診断後
    がんでステージ4と診断された後、遺伝子パネル検査を行うことで、がんのタイプや遺伝的な特徴を特定し、最適な治療法を選択するために使用されます
    特に、標準的な治療が効果を示さない場合や、がんが進行している場合に検討されます
  2. 家族歴がある場合
    家族に同じ種類のがんが多く見られる場合、遺伝子パネル検査を行うことで遺伝的リスクを把握し、予防的な対策を取ることができる可能性があります
    特定の遺伝子変異が関与するリスクが高いがんにおいては、早期発見や予防的治療のためにも有用です
  3. リスク評価のため
    特定の遺伝子変異を持つことがわかっている場合、遺伝子パネル検査を行って他の関連する変異がないかを確認し、リスクをより詳細に評価することができます
  4. 治療の選択肢が限られている場合
    がんの治療において、標準的な治療法が効果を示さなかったり、副作用が強かったりする場合、遺伝子パネル検査を行って、個別化された治療法や臨床試験の候補を探ることもできます
  5. 不明な症状や難治性疾患の診断
    特定の原因がわからない病気や、治療が困難な疾患に対して、遺伝子パネル検査が診断や治療の手がかりとなる場合もあります

ただし、遺伝子パネル検査は必ずしも全ての患者に必要なわけではありませんし、検査を行っても変異が見つからない場合もあります
必ず、専門の医師と相談の上、個々の状況に応じて検討することが必要です