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2024.07.30

プレシジョンメディシンって?

「プレシジョンメディシン」とは、「精密医療」、「個別化医療」と訳されるのが一般的です。

個々の患者の遺伝情報、生活習慣、環境要因などを基に、より個別化された治療を行う医療手法です。
従来の医療では、同じ病気に対して、多くの患者に同じ治療法が適用されることが一般的、かつ最良でしたが、「プレシジョンメディシン」では患者ごとの特性を考慮して、最も効果的な治療法を選択して治療を行っていきます。

具体的には、遺伝子検査やバイオマーカーの分析を通じて、患者の病気の原因や進行に関する情報を取得し、その情報を基に薬物治療や治療方法を最適化します。

これにより、治療の効果を最大化し、副作用を最小限に抑えることが期待されます。
特に、がん治療などの分野での応用がとても進んでいます。

当院ががん治療で行っている「プレシジョンメディシン」は、リキッド(血液)を採取し、遺伝子パネル検査を行います。
遺伝子パネル検査を行うことで、「がん」の原因となる「がん遺伝子(変異遺伝子)」を検索・解析します。
そして、その「がん遺伝子」ごとに、最も効果的と考えられる治療法、薬剤(分子標的薬など)を選択して治療を行います。

当院では、「一人ひとりに最適な医療を」という意味から、プレシジョンメディシンを【オーダーメイド医療】と呼んでいます。