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2024.07.18

抗がん剤などの治療の変更時期とは

抗がん剤での治療を継続するにあたり、医師は様々な指標でその抗がん剤の継続や中止を判断しています。
ここでは抗がん剤治療を変更するポイントを4つご説明します。
1つ目はがんが体の中から確認できない状況となり、抗がん剤での治療を継続する理由がなくなる時。
2つ目は抗がん剤の効果は確認できているが、一方で、副作用が重篤な状況となり、抗がん剤での治療を継続することができないと判断される場合。
3つ目は、抗がん剤はある程度聞いているが、それ以上に腫瘍が大きくなるスピードが早くて、現在の抗がん剤治療では腫瘍の増大を止めれないと判断された場合。
4つ目は、抗がん剤を実施するにあたり、外来通院が困難になったり、日常生活に著しく支障をきたすような体力の低下が認められた場合。
このように、抗がん剤治療を実施する中で、治療の変更や中止を考える必要がある場合が考えられます。
一般的には造影CTなどで定期的に計画された画像の診断を実施し、抗がん剤治療を継続または変更を医師は考えています。
場合によっては、治療を実施する際に、副作用や体の状態を考慮して、一時的に抗がん剤を減量したり、休薬したりすることもしばしばあります
このような形で標準治療を実施する中で治療の方向性やスケジュールが決まっていきます。
以上のことから抗がん剤等での薬物療法を実施する中で、患者さん自身も自身の副作用の変化や体調の変化に日々気をつけながら、体と向き合い、治療を進めていく必要があると考えます。
日々の変化や日常生活を記録し、外来診察の際の医師との相談をより効率よく話をするところから始めてみましょう