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2024.07.15

遺伝子パネル検査

がんのもつ遺伝子の特徴を調べる検査です。
この検査により、がんに特徴的な異常(変異遺伝子)を検査することで、治療法の選択に役立てることも出来ます。

がん遺伝子検査には、コンパニオン診断のための1つの遺伝子を対象にする検査と、多くの複数遺伝子を一度に調べることのできる「がん遺伝子パネル検査」があります。

遺伝子パネル検査は、条件はありますが2019年6月より、保険診療で行われています。

次世代シークエンサーという分析機器を使い「がん関連遺伝子」を一度に解析します。
がん遺伝子パネル検査で変異している遺伝子を調べ、がんの原因となっている遺伝子変異を特定するために行う検査です。
次世代シーケンサーとは、DNAの塩基配列(結合順)を高速に、さらに大量に解読する装置のことです。この技術のおかげでゲノム(遺伝子)研究の規模もパワーも格段に向上したと言えます。

これからのがん治療は、がん遺伝子パネル検査により、一人ひとりに合った最適な治療が見つかる可能性があると、とても期待されています。

現状は、この「がん遺伝子パネル検査」を保険診療で行えるのは、「標準治療がない固形がん患者又は局所進行若しくは転移が認められ標準治療が終了となった固形がん患者(終了が見込まれる者を含む。)」との条件がありますが、その検査の有用性より、多くの機会で議論が行われています。