循環腫瘍細胞(CTC)検査
ー 循環腫瘍細胞(CTC)検査のご案内 ー
~がんリスクに備える新たな一歩~
循環腫瘍細胞(CTC)とは、がんリスクを探知することができる可能性のある新しいアプローチです。
1.循環腫瘍細胞(CTC)とは?
がんは、体の中にできた一部の細胞が異常に増殖することで発症します。そしてがん細胞が成長すると、血管に入り込み、全身に広がろうとすることがあります。この、血液中に流れ出たがん細胞。
これが「循環腫瘍細胞(CTC: Circulating Tumor Cells)」です。
CTCは、がんがまだごく小さい段階でも血液中に現れる可能性があるため、CTCを検出することで、がんの早期兆候を捉えられる可能性があります。
これまでがんの検査といえば、画像診断(CTやMRI)、腫瘍マーカー検査などが主流でしたが、CTC検査は、血液検査だけでがんリスクを探知することができる可能性のある新しいアプローチです。
2.CTC検査のしくみ
CTC検査は、患者さまから少量の血液を採取し、その中に存在する可能性のあるがん細胞を特殊な技術で探し出します。
具体的には、
- 血液中から細胞を分離・濃縮
- がん特有のマーカー(たんぱく質など)を検出
- 通常の健康な細胞とは異なるCTCを特定
最新の技術では、わずか数個のCTCも高い精度で検出できるようになっており、より信頼性の高い結果が期待できます。
3. CTC検査の有用性
① 早期発見の可能性
CTCは、がんが大きくなる前、ごく初期の段階でも血中に出現することがあります。これにより、画像診断などではまだ発見できないレベルのがんリスクを早期にキャッチできる可能性があります。
② 再発・転移リスクの把握
がん治療後の患者さまにおいても、CTCの有無を定期的に確認することで、再発や転移の兆候を早期に把握できる可能性があります。
③ 負担の少ない検査
CTC検査は、血液採取だけで行えるため、体への負担が少なく、定期的なチェックにも適しています。放射線被ばくなどの心配もありません。
4. CTC検査の有益性
がんに対する「安心材料」に
がんの罹患を懸念している方にとって、CTC検査は、「現時点でのリスクを知る」という安心感をもたらすツールとなります。
検査結果が陰性であれば、安心して生活を続けられるでしょう。陽性であっても、早い段階で異変に気づけることで、治療の選択肢を広げることが可能になります。
ライフスタイル改善のきっかけに
CTCが検出されなかった場合でも、がんリスクを意識することで、生活習慣の見直し(食事・運動・禁煙など)、QOL向上につなげることができます。これは、がん予防において非常に重要な第一歩となります。
5. CTC検査に関して注意すべき点
CTC検査は有効・有益な技術ですが、以下の点に留意する必要があります。
① がんの確定診断ではありません
CTC検査は、「血液中にがん細胞の特徴を持つ細胞の存在」を調べる検査です。
がんの確定診断はできません。
CTCが検出された場合には、さらに詳細な画像診断や組織検査が必要です。
② 偽陽性・偽陰性のリスク
偽陽性:CTC検査で陽性と出た場合でも、実際にはがんが存在しないケースがありえます。これにより不要な不安を感じることもあります。
偽陰性:がんが存在していても、CTCが検出されないこともありえます。特に、がんの種類や性質によっては、CTCが血中に出にくいものもあります。
③ 検査は保険適用外のため自費診療
CTC検査は自由診療(自費診療)です。
費用が高額ですので、検査を希望される方には、事前にご確認いただきます。
当院でのCTC検査のご案内
当院では、がんリスクに不安を感じている皆さまに向けて、CTC検査を提供しています。
- 血液採取のみで、短時間で完了
- 最新の高感度検出システムを導入
- 結果に応じた次のステップをご案内
初めての方にもわかりやすくご説明し、ご希望に応じてカウンセリングを実施いたします。
がんの早期発見、そしてご自身の健康管理の一環として、CTC検査をご検討されてはいかがでしょうか。
がんは「早期発見・早期治療」が最も大切です。
循環腫瘍細胞(CTC)検査は、従来の検査方法を補完しながら、新しい形で皆さまの健康を守るための選択肢となります。
「まだ症状がないから大丈夫」と思わず、今だからこそ、未来への備えとしてご活用ください。
当院は、皆さまの健康な未来を全力でサポートいたします。
※お急ぎの方はお電話でご連絡ください。